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iDeCoの掛金上限額が2027年1月から最大2.7倍に――武蔵野市のFPが教える改正のポイントと今すぐやること

執筆者の写真: 栗原 正明(CFP)
栗原 正明(CFP)
7 分前
読了時間: 4分

2026年12月1日、iDeCo(個人型確定拠出年金)の制度が大きく変わります。2027年1月の引落分から掛金の上限額が全加入者タイプで引き上げられ、特に企業年金のない会社員は月2.3万円から6.2万円へと約2.7倍の大幅拡大となります。

私は武蔵野市・吉祥寺を拠点とする独立系ファイナンシャルプランナー(CFP®)として、多くの方からiDeCoに関するご相談をいただいています。今回の改正は老後資金づくりにとって非常に大きなチャンスですが、2026年10月31日(土)という締切を知らずに機会を逃してしまう方が出ないよう、ポイントを整理してお伝えします。

改正の内容:職業別の新しい掛金上限額

2027年1月から適用される掛金上限額は以下の通りです。

企業年金のない会社員現行の月2.3万円(年27.6万円)から、月6.2万円(年74.4万円)へ引き上げ。増加額は月3.9万円・年46.8万円と、今回の改正で最も恩恵を受ける層です。

自営業・フリーランス(第1号被保険者)現行の月6.8万円から月7.5万円へ引き上げ。国民年金基金等との合計で月7.5万円が上限となります。

公務員現行の月2.0万円から月5.4万円へ引き上げ(共済掛金相当額0.8万円を控除後)。

専業主婦・主夫(第3号被保険者)月2.3万円のまま変更なし。

企業型DCや企業年金のある会社員月6.2万円から企業型DCの事業主掛金やDB等の掛金相当額を差し引いた額が上限となります。

また今回の改正では加入可能年齢も65歳未満から70歳未満に拡大されます。これまで65歳でiDeCoを終了せざるを得なかった方も、引き続き拠出できるようになります。

節税効果はどれくらい変わるのか

iDeCoの最大のメリットは、掛金が全額「小規模企業共済等掛金控除」として所得控除になる点です。課税所得が減ることで所得税と住民税が節税されます。

例えば年収600万円の会社員(企業年金なし・税率合計20%)の場合:

現行(月2.3万円)年間掛金:27.6万円年間節税額:約5.5万円

改正後(月6.2万円)年間掛金:74.4万円年間節税額:約14.9万円

差額:年間約9.4万円の節税額増加

30年間積み立てた場合、節税総額の差は約282万円になります。さらにiDeCo口座内の運用益は非課税のため、通常課税される20.315%分も手元に残ります。長期運用での複利効果と合わせると、その差は非常に大きなものになります。

今月中に必ずやること:事前申請の締切は10月31日

2027年1月の引落分から新しい上限額を適用するには、加入先の金融機関への掛金額変更の事前申請が必要です。

⚠ 事前受付締切:2026年10月31日(土)必着

金融機関によっては書類の郵送が必要なケースもあります。オンラインで手続きできる機関でも処理に数日かかる場合があるため、今週中に加入先のWebサイトを確認して手続きを開始することをお勧めします。

手続きの流れは以下の通りです。

  1. 加入先の金融機関(SBI証券・楽天証券・みずほ銀行等)にログイン

  2. 「掛金額変更」または「加入者掛金額変更届」を探す

  3. 新しい掛金額を入力して申請(または書類を印刷・記入・郵送)

    ※なお、SBI証券のe-iDeCoをご利用の方は、書面での事前手続きが必要で、

    オンラインでの掛金変更手続きは12月1日以降となります。

    詳細はSBI証券のWebサイトでご確認いただくか、

    お気軽にお問い合わせください。

iDeCoとNISAの使い分け

「掛金を増やしたいが、NISAとどう使い分ければよいか」というご質問をよくいただきます。

基本的な考え方は以下の通りです。

iDeCoが向いている資金老後まで確実に積み立てたい資金。60歳まで引き出せない制約がある代わりに、掛金の所得控除という強力な節税メリットがあります。住宅ローンの繰り上げ返済など、近い将来に使う可能性がある資金には不向きです。

NISAが向いている資金いつでも引き出し可能な柔軟性が魅力。教育費や住宅購入の頭金など、10〜20年後に使う可能性がある資金の運用に適しています。

住宅ローンを抱えている方・教育費がかかる時期の方は、まずiDeCoで節税しながら老後資金を確保し、余裕資金をNISAで運用するという順番が一般的な目安になります。ただし最適な配分は年収・家族構成・キャッシュフローによって異なりますので、個別にシミュレーションすることをお勧めします。

FPオフィス ジェイワンでのシミュレーション

今回の改正に合わせて「iDeCoシミュレーター2027年改正対応版」を作成しました。職業区分・年収・掛金額を入力するだけで、現行と改正後の節税効果・運用資産の差をすぐに確認できます。

また「J-FLECはじめてのマネープラン」の割引クーポンもご利用いただけます。武蔵野市・吉祥寺を中心にオンラインでも対応しておりますので、iDeCoの最適な掛金額やNISAとの使い分けについてお気軽にご相談ください。初回相談は無料です。

 
 
 

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